―――――――――――――――――――――――

落合祐里香

みなさんは何故無如意が「無如意」と呼ばれるのか、知っているだろうか?無如意はもとは「mnoy」が正しい表記であり、無如意は当て字である。なんでmnoyが「むにょい」と読めるのかは置いといて、mnoyというのは無如意がこの名前を考えた当時ファンだった「水樹奈々」と「落合祐里香」のイニシャルを取って「mn」+「oy」=「mnoy」となったものである。後に「oy」の部分の語源が「小倉優子」に変わったのは有名な話である。

無如意が何故、落合祐里香のファンになったのかといえば、思うにそれは私が落合祐里香を無如意の面前でこれでもかというほどにけなしたところにある。そりゃ、自分の好きなものを散々罵倒されたら誰でもむきになるさ。当時の私はあの、落合祐里香のアイドル声優まがいのノリに「この人、声優って仕事勘違いしちゃってるんじゃねぇ?」と疑問をかんじていたのだ。どうみてもあの人は声優でなく、みんなにちやほやされるアイドルになりたかったに違いない。

でだ、私の罵りがきっかけで無如意が落合祐里香のファンとしての意識を高めた。そこまではいい。それからしばらく後の「双恋バレンタインパニック」においての無如意のファン活動もなかなか精力的なものだった。しっかりチョコも渡していた。あの時はまだ、落合のことをよく知らなかったのだが、彼女は極度の貧乏らしく、当時はチョコなど決して食べてもらえないと思っていたが、いまではあのチョコは落合の腹の中に収まったと確信している。

しかし、やはり私は双恋バレンタインパニックを経た後でも落合のことが気に入らなかった。理由は簡単だ。そのイベントにおける珍妙な振り付けが、すでに声優イベントのノリのそれではなくなっていたことだ。客席に背を向け、腰に手を当て、腰を左右に振るという、なかなか普通の声優イベントだけを見てきた人間には理解しがたい振り付けだ。そして落合は自分の振り付けのこっけいさに、突然歌の途中で笑い出したのが印象的だ。詳しくは双恋バレンタインパニックのDVDを参照してもらいたい。Y野邸で絶賛無料レンタル中だ。

もちろん当時の私はこの点をネタにして落合祐里香をけなすことを忘れなかった。無如意に何度も何度も、「落合祐里香は、ありえない、ありえない、ありえない。」と言ったものだ。そしてさらに落合を罵倒するため、ネットでネタを探し「ゆりしーの尊敬する人 小倉優子」の一文を発見した。落合祐里香と小倉優子の両面から理知的に落合のありえなさを論証していく俺。とまぁ、この時点で別に落合祐里香が嫌いではなかったのだが、もっとけなせば無如意から何かが出てきそうだったので、遊んでみた訳だ。

そしてついに、私は無如意のけして押してはいけない「スイッチ」を押してしまったのだった。彼が熱弁すた対象はすでに落合祐里香の方でなく、小倉優子の方であったのだ。そう、私は無如意の閉ざされた過去の一つ、「アイドルヲタスイッチ」を押してしまったのだった……。

こりゃあ、楽しいなあ、おい!!無如意さんの意外な一面を垣間見た気分です。ここから作戦を変更、むしろけなすより「本当はみんなゆうこりん好きなんだけど、小学生が好きな子をいじめるのと同じ理由で、ゆうこりんが好きな自分が認めたくないだけなんだよ」と無如意を煽る。ここから先は別項「小倉優子」(追加予定)を参考されたし。

とまぁ、落合がきっかけで無如意の開けてはいけないパンドラの箱も開けてしまった訳だが、現在の落合祐里香を正直、私は気に入っている。

落合のアンチ活動を続けるため、彼女の日記を読み続けたが、その間に彼女にはいろんなことがあった。
バイトをクビになったりもした…。
水道がとめられたりもした…。
ガスがとめられたりもした…。
うまい棒だけで生活したこともあった…。
自転車が盗まれたりもした…。
鬱になったりもした…。
風呂が壊れたりもした…。
家が火事になったこともあった…。
人間が信じられなくもなった…。

結局彼女はアイドルではなく、天性の芸人なのだ。軍団は芸人のことを大変快く思っている。そして落合祐里香からは芸人として見習うべき部分が多々ある。彼女を褒め称え、我々自身もうまい棒を100本近く購入したりもした。彼女は軍団魂を体現した、声優界の芸人・オブ・ザ・イヤーだ。私は落合祐里香の活躍を心の底から望んでいる。

 

戻る

―――――――――――――――――――――――