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軍団第二支部

軍団第一支部が使えなくなったときの予備。Y野邸。

ここも最初は待遇が大変よく、食べ物が無尽蔵に提供されることから、「軍団の食料庫」と呼ばれていたほどだ。それに加えモルゲンレーテの発見、軍団ミュージアムとして機能するなど、話題に欠くことがなかった。

しかしそれも最初の話。泊まってみて分かったが、あそこには布団がY野分しかない。その上、あいつは「ほこりが舞う」という訳の分からない理由から一年中冷暖房を使用する気配がない。真冬に布団もない、暖房もない部屋でどう過ごせと言うのだ?いい加減にしないとY野、お前も焼くぞ?

次いであいつの家にはネットがない。ライブドアと契約すると言いつつ、ライブドアのせいにしながら結局ネットを開通しなかった。焼くぞ?

そしてあいつの家のゲームはどれもつまらない。エレメンタルジェレイドなんて殿堂入りのつまらなさだ。新しいゲームを買えと言ってもさっぱり入荷しない。本当に焼くぞ?

つまり、この家に行っても娯楽が全くないのだ。寝ようとしても、部屋が狭すぎて全員寝れず、ただでさえ寒いこの家なのに、地下室に放り込まれる。一言で言えば最悪だ。

我々だって出来ればこんなところ行きたくない。仕方なく行ったとしても、決して泊まりたくはない。

最終的には無如意邸のいらないものをモルゲンレーテに収容する、倉庫として落ち着いているのが現状だ。

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