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軍団第一支部

軍団の最も使用頻度の高い施設。無如意邸。

初期の頃の待遇の良さは抜群で、メシは出るわ、布団もあるわ、ゲームネットは使い放題だわ、ほとんど自宅と変わらない生活をタダで送ることが出来た。そのときは週5で無如意邸に泊まったりもしていた。

しかし利用回数が増すにつれて待遇は次第に悪化。メシは買って来いといわれ、布団は人数分用意されておらず時には布団無しで過ごす晩もあった。ついにはメシを無如意邸で食うなといわれたり、入室そのものが禁止される事態も起きた。

しかし、無如意は勘違いをしている。そこはあくまで「軍団施設」なのだ。そして君は管理を任されているだけであり、本来軍団員の出入りを止める権利はなく、施設内のものに関しても利用は自由なはずなのだ。

あるいは、我々のことは親戚だと思えばいい。そうすれば一週間泊まられても無如意は我々に文句を言うことは出来ないはずだ。

次に軍団第一支部のスペックについて。
・暖房効果は抜群で、冬でもどこかの施設と違って凍え死ぬことはない。だからといって寒くないわけではないので、そこらへんの気遣いを家主には要求する。
・戦隊シリーズの各種おもちゃ完備は素晴らしい。一時は「マジレンミュージアム」が出来そうだったほどだ。ただ最近入荷が遅れ気味なのが気になる。
・CDの貸し出しが自由である。こういったらなんだが、どうせ買っても無如意はろくに聞いた形跡もないものが多々あるので我々が借りていったほうがむしろCDも救われる。
・金持ちのくせにテレビが小さい。しかしようやく新しいテレビを買う気になったようだ。皆期待しよう。
・メシは出たり出なかったり。水道の上の棚にラーメンが入っている可能性が高いと心得よ。
・隣にスジモンが住んでいる。最近帰ってこないので、なんらかの抗争に巻き込まれたと思われる。
・上の階にラッパーらしき人間が住んでいる。そろそろ音撃叩き込んだる。
・泊まると何故か目がショボショボする。理由は分からない。

備考ではあるが、軍団第一支部に足りないものがあると感じたときには「入荷希望」を管理人の無如意に出そう。軍団費から無如意が購入してくれる。
それと、夜世府。君は無如意邸立ち入り禁止処分になっている。

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